クローン病の基本

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こんにちは、クローン病歴10年のベテラン患者でもあるhigoxです。

今回はこのブログのテーマでもある「クローン病」の基本的な部分について書いていきたいと思います。

 

 

クローン病ってどんな病気?

クローン病は口からお尻までの全ての消化管の粘膜に部分的に炎症や潰瘍が発生する病気です。安倍首相も患っていることで知名度の高い潰瘍性大腸炎と同じ「炎症性腸疾患(IBDともいいます)」の一つです。1932年にアメリカでクローン先生によって報告されたため、クローン病といいます。よく勘違いされますが、クローン人間やクローン羊の「クローン」とは全くの別物です。また、感染したり、遺伝したりすることはありません。

 

クローン病の症状は?

自覚症状としては「腹痛」、「下痢」、「発熱」、「お尻の痛み(痔)」、「体重減少」、「全身のだるさ」、「食欲の低下」等があげられます。また、これらの症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら長い期間続くことになります。

また、炎症が激しい場合は腸閉塞や、消化管穿孔(腸に穴があくこと)が生じ、その場合は外科手術により腸の一部を取り除くことになることがあります。

 

クローン病の原因は?

クローン病の原因は諸説ありますが、現時点でははっきりと分かっていません。クローン病にかかりやすい体質に、さまざまな要素が加わることで発症すると言われています。この要素としては生活習慣や食習慣がよく挙げられます。

 

クローン病の発症

クローン病が発症する時期は10~30歳までの比較的若い世代が多く、中高年でほとんどないことが知られています。日本での患者数は年々増加しており、1976年には128人であったものが、現在では4万人以上と言われています。

 

クローン病の治療は?

クローン病は症状が良いとき(寛解期)と、悪いとき(活動期)を繰り返す病気であり、それぞれの時期に合わせた治療を行います。

まず、症状が悪いとき(活動期)は、その症状を取るための治療が行われます。ここでは炎症を抑えるためにステロイドプレドニンなど)を使用することもあります。また、さらに炎症がひどく、腸閉塞や、消化管穿孔(腸に穴があくこと)がみられる場合は、腸の一部をとりのぞく、外科的な治療が用いられることもあります。多くの場合、この期間は入院生活となります。

次に症状が良いとき(寛解期)はその状態を維持するための治療が行われます。その内容は食事療法と、薬物療法に分けられます。

食事療法は腸に刺激を与える食べ物を制限するという治療法です。一般的には低脂質・低残渣である食事が望ましいとされていますが、その内容は病状・病変部位により微妙に異なります。また、アレルギー反応を示さないアミノ酸からできている成分栄養剤(ドリンク)が用いられることもあります。

薬物療法としては、炎症を抑えるための5-ASA(ペンタサ、アサコールなど)、過剰な免疫反応を抑えるための免疫抑制剤(イムラン、アザニンなど)、免疫異常や炎症を引き起こしているTNFαやILの活動を抑えるための生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤としてレミケード、ヒュミラ、ILの働きを弱めるものとしてステラーラ)が用いられます。

また、クローン病は日本では厚生労働省により特定疾患(いわゆる難病)に指定されており、申請を行い特定医療費受給者証を取得することで、一定額以上の医療費に対して補助を受けることができます。

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